2009年01月09日
2008年11月に読んだ本の1冊
服部真澄の「清談 仏仏堂先生 わらしべ長者、あるいは恋」。未来社会の究極を描いた「エクサバイト」や病める現代社会に一条の光を照らした「ポジ・スパイラル」もいいけれど、心が晴れる「わらしべ長者」は日本人に生まれてよかったと再認識。


2009年01月02日
去年読んで再び感動を受けた本
フレドリック・ブラウンの「天の光はすべて星」 THE LIGHTS IN THE SKY ARE STARS
ロバート・A・ハインライン「夏への扉」 THE DOOR INTO SUMMER
ロバート・A・ハインライン「夏への扉」 THE DOOR INTO SUMMER
2008年12月26日
今年読んで刺激を受けた本
高校の英語の教科書や国語の教科書には環境破壊、地球温暖化、人口爆発、貧富の差(経済格差)などの暗い話がいっぱい。そんな中、イギリス出身の美人女社長サフィア・ミニーさんは人権や環境保護のNGOに参加。バブル全盛期の日本に来て、言葉も分からない東京で大奮闘。会社を東京で創業。インド、バングラデシュ、ネパール、ペルー、ケニアなど世界15カ国の生産者と提携。ファッション・ブランドを立ち上げる。そのサフィア・ミニーさんの半生を書き留めたのが「おしゃれなエコが世界を救う」。日経PB社刊行。


2008年12月19日
今年読んで刺激を受けた新書
群馬県みどり市生れの高瀬正仁さんの書いた岩波新書「岡潔・数学の詩人」。
岡潔は1901年から78年まで、生きた日本が生んだ数学者です。多変数函数論という当時、世界で未解決であった難問群を解決しました。世事に疎く、研究三昧の生活をしていました。また、「春宵十話」というエッセイ集でも有名です。「人の中心は情緒である」と断言します。しかし、数学者としての岡潔を分かりやすく述べた本はこれまでにありませんでした。
高瀬正仁は「オイラーの無限解析」、「オイラーの解析幾何」の翻訳もしています。
もう1冊は、動物行動学者・長谷川眞理子さんが書いた集英社新書「生き物をめぐる4つの『なぜ』」です。雄と雌はなぜ存在するのか? 高校生の多くは理科の「生物」暗記科目だと思っています。つまり、「生物」イコールつまらない。でも、動物の行動と進化を学ぶことで、「生物」はおもしろくなります。これが長谷川眞理子さんの自論です。
岡潔は1901年から78年まで、生きた日本が生んだ数学者です。多変数函数論という当時、世界で未解決であった難問群を解決しました。世事に疎く、研究三昧の生活をしていました。また、「春宵十話」というエッセイ集でも有名です。「人の中心は情緒である」と断言します。しかし、数学者としての岡潔を分かりやすく述べた本はこれまでにありませんでした。
高瀬正仁は「オイラーの無限解析」、「オイラーの解析幾何」の翻訳もしています。
もう1冊は、動物行動学者・長谷川眞理子さんが書いた集英社新書「生き物をめぐる4つの『なぜ』」です。雄と雌はなぜ存在するのか? 高校生の多くは理科の「生物」暗記科目だと思っています。つまり、「生物」イコールつまらない。でも、動物の行動と進化を学ぶことで、「生物」はおもしろくなります。これが長谷川眞理子さんの自論です。
2008年12月12日
自由英作文30(森絵都 あいうえおちゃん)
今回は反戦文学の児童書を2冊紹介します。
「アンナの赤いオーバー」
ハリエット・ジィーフェルト文 アニタ・ローベル絵 松川真弓・訳
戦争は終わりました。 でも、お店は食べ物も着る物もありません。からっぽです。娘のアンナのためにお母さんはどのようにして赤いオーバーを手に入れるでしょうか?

ハリエット・ジィーフェルト文
アニタ・ローベル絵 松川真弓・訳
「クラシンスキ広場のねこ」
カレン・ヘス作 ウェンディ・ワトソン絵 菊池京子・訳
第二次大戦中、ワルシャワの駅でゲシュタポを出し抜いたたくさんの猫の話です。

カレン・ヘス作 ウェンディ・ワトソン絵
菊池京子・訳
「アンナの赤いオーバー」
ハリエット・ジィーフェルト文 アニタ・ローベル絵 松川真弓・訳
戦争は終わりました。 でも、お店は食べ物も着る物もありません。からっぽです。娘のアンナのためにお母さんはどのようにして赤いオーバーを手に入れるでしょうか?

ハリエット・ジィーフェルト文
アニタ・ローベル絵 松川真弓・訳
「クラシンスキ広場のねこ」
カレン・ヘス作 ウェンディ・ワトソン絵 菊池京子・訳
第二次大戦中、ワルシャワの駅でゲシュタポを出し抜いたたくさんの猫の話です。

カレン・ヘス作 ウェンディ・ワトソン絵
菊池京子・訳
2008年12月05日
島旅(耳寄りな話、耳が痛い話)(4)
隠岐(おき)古典相撲
「牛突き(うしつき)」(牛相撲)で有名な「隠岐」の島々では、人間同士の「相撲」も盛んです。
この「隠岐古典相撲」は、四つの特徴があります。
① 三重土俵で取られること。
② 人情相撲と呼ばれ、勝負のしこりを後に残さないように、勝負は一勝一敗の引き分けで終わること。
③ 個人としての勝負のみではなく、その力士を出した地域同士の勝負であること。
④ 競技ではなくて、カミゴトであること。
特に、②の一勝したら、必ず、同じ対戦相手(力士)には、勝ちを譲ること。この精神、この制度が、人間同士、社会の対立を生まないやり方だ。 耳の痛い話でした。
「牛突き(うしつき)」(牛相撲)で有名な「隠岐」の島々では、人間同士の「相撲」も盛んです。
この「隠岐古典相撲」は、四つの特徴があります。
① 三重土俵で取られること。
② 人情相撲と呼ばれ、勝負のしこりを後に残さないように、勝負は一勝一敗の引き分けで終わること。
③ 個人としての勝負のみではなく、その力士を出した地域同士の勝負であること。
④ 競技ではなくて、カミゴトであること。
特に、②の一勝したら、必ず、同じ対戦相手(力士)には、勝ちを譲ること。この精神、この制度が、人間同士、社会の対立を生まないやり方だ。 耳の痛い話でした。
2008年11月28日
島旅(耳寄りな話、耳が痛い話)(3)
相馬ヶ原(そうまがはら)のヘリコプターとティッシュ
「防衛大学」に進学したい、と言う高校生を「防衛庁・自衛隊群馬地方連絡部・高崎募集事務所」に紹介したことがある。それからちょうど1週間後に「所長・一等陸尉」が、会社に突然現れて、「お礼をしたいので、海がいいか? 空がいいか?」と聞いてくる。
「海」は千葉県の木更津(きさらづ)に行って、「自衛艦」乗船。あるいは新潟に行って演習中の「艦」に乗せてくれると言う。「空」は何ですか、と尋ねると、相馬ヶ原(そうまがはら)に行って、ヘリコプターに乗って群馬の上空を飛ぶ。
「海」か「空」、どちらか決めてください、と言う。
当日、早朝。高崎駅近くの「防衛庁・自衛隊群馬地方連絡部・高崎募集事務所」に8名集合。ナビゲーター付きの自家用車2台に分乗して相馬ヶ原へ。
200名程の老若男女(ろうにゃくなんにょ)がヘリポートに集結。プロペラを回転させ始めたヘリコプターが2機。大きなプロペラを胴体の前方と後方につけた「タンデム」が1機。若き自衛官が、大声で、注意事項を説明。かなり物々しい。そして、最後に取り出したのが、1箱の家庭用ティッシュ。その箱の上面から静かにティッシュを取り、箱を隣りにいた助手に預け、若き自衛官は両手でティッシュを2つに引き裂き、それぞれを丸めて右の耳、左の耳に詰め込む。爆音防止の「耳栓」。極秘事項だ。
破れた麦わら帽子をかぶった老人が1人、遅刻の言い訳をしながら、200名に加わる。
次々と10名、20名のグループに分かれ、無事にヘリコプターの空中試乗が終わる。
高崎駅から来た8名が2台の車で、相馬ヶ原をあとにする。すると、その時、麦わら帽子の老人が、耕運機を運転してトコトコと立ち去って行きました。「富士には月見草が似合う」と太宰治は言いました。「ヘリコプターには耕運機が似合う」のでしょうか?
「防衛大学」に進学したい、と言う高校生を「防衛庁・自衛隊群馬地方連絡部・高崎募集事務所」に紹介したことがある。それからちょうど1週間後に「所長・一等陸尉」が、会社に突然現れて、「お礼をしたいので、海がいいか? 空がいいか?」と聞いてくる。
「海」は千葉県の木更津(きさらづ)に行って、「自衛艦」乗船。あるいは新潟に行って演習中の「艦」に乗せてくれると言う。「空」は何ですか、と尋ねると、相馬ヶ原(そうまがはら)に行って、ヘリコプターに乗って群馬の上空を飛ぶ。
「海」か「空」、どちらか決めてください、と言う。
当日、早朝。高崎駅近くの「防衛庁・自衛隊群馬地方連絡部・高崎募集事務所」に8名集合。ナビゲーター付きの自家用車2台に分乗して相馬ヶ原へ。
200名程の老若男女(ろうにゃくなんにょ)がヘリポートに集結。プロペラを回転させ始めたヘリコプターが2機。大きなプロペラを胴体の前方と後方につけた「タンデム」が1機。若き自衛官が、大声で、注意事項を説明。かなり物々しい。そして、最後に取り出したのが、1箱の家庭用ティッシュ。その箱の上面から静かにティッシュを取り、箱を隣りにいた助手に預け、若き自衛官は両手でティッシュを2つに引き裂き、それぞれを丸めて右の耳、左の耳に詰め込む。爆音防止の「耳栓」。極秘事項だ。
破れた麦わら帽子をかぶった老人が1人、遅刻の言い訳をしながら、200名に加わる。
次々と10名、20名のグループに分かれ、無事にヘリコプターの空中試乗が終わる。
高崎駅から来た8名が2台の車で、相馬ヶ原をあとにする。すると、その時、麦わら帽子の老人が、耕運機を運転してトコトコと立ち去って行きました。「富士には月見草が似合う」と太宰治は言いました。「ヘリコプターには耕運機が似合う」のでしょうか?
2008年11月21日
島旅(耳寄りな話、耳が痛い話)(2)
続々 島の渡り方。湖を渡る。
相模湖の南東にある「石老山(せきろうざん)」に森林浴に行ったときのこと。
帰りは沢沿いに下(くだ)り、「鼠坂の関」から「箕石(みのせき)の入江」に行き、そこから、「相模湖駅下(した)」まで渡し舟に乗って、戻ろうとしました。ひたすら細い山道をくだって、やっとのことで、船着き場に辿り着きました。舟は停泊していない。そのときは対岸の「箕石滝キャンプ場」に向かって、桟橋に備え付けの大きなドラム缶を、力いっぱい棒で叩き、舟を呼ぶ。
続々 島の渡り方。河を横断。
静岡県沼津市の「狩野川(かのがわ)」の河口・沼津港近辺の「我入道(がにゅうどう)の渡し」が、復活した。狩野川河口の「魚市場」側と「我入道漁協」側を「渡し舟」で渡るわけだ。ただし、舟は「我入道漁協」側に停泊しているので、「魚市場」側から舟に乗るときは、両腕を大きく振り、大声を上げて、こちらに舟を呼ばなくてはいけない。対岸の船頭さんは背中を向けていた。
旅の知恵:「時刻表」は「JTB時刻表」と「JR時刻表」の2種類が、毎月20日に発売になります。フェリーや船、バス、その他の交通手段を組み合わせた旅行を計画する場合は「JTB時刻表」が便利。たとえば、島根県の「隠岐(おき)諸島」に渡るには、「七類(しちるい)港」や「境港(さかいみなと)」に行かなければなりません。「JTB時刻表」の欄外には「のりば案内」の記載があります。七類港=松江駅から連絡バス40分(一畑バス運転、隠岐汽船の全便に接続)・米子駅から連絡バス50分(日ノ丸自動車運転、隠岐汽船の一部の便に接続)、…略。
境港=境港(さかいみなと)駅から徒歩5分。
しかし、「JR時刻表」の「主要駅のご案内」は主要駅の構内が立体的に描かれているので便利。また、新幹線乗り場と在来線、私鉄乗り場との移動時間が○分と記載されている。新幹線を乗り換える必要があるときは、「JR時刻表」のこのページを切り抜いていく。
「のぞみ」が15分遅れた! 「名古屋駅」の「近鉄」に乗り換えも無理なくこなせた。
相模湖の南東にある「石老山(せきろうざん)」に森林浴に行ったときのこと。
帰りは沢沿いに下(くだ)り、「鼠坂の関」から「箕石(みのせき)の入江」に行き、そこから、「相模湖駅下(した)」まで渡し舟に乗って、戻ろうとしました。ひたすら細い山道をくだって、やっとのことで、船着き場に辿り着きました。舟は停泊していない。そのときは対岸の「箕石滝キャンプ場」に向かって、桟橋に備え付けの大きなドラム缶を、力いっぱい棒で叩き、舟を呼ぶ。
続々 島の渡り方。河を横断。
静岡県沼津市の「狩野川(かのがわ)」の河口・沼津港近辺の「我入道(がにゅうどう)の渡し」が、復活した。狩野川河口の「魚市場」側と「我入道漁協」側を「渡し舟」で渡るわけだ。ただし、舟は「我入道漁協」側に停泊しているので、「魚市場」側から舟に乗るときは、両腕を大きく振り、大声を上げて、こちらに舟を呼ばなくてはいけない。対岸の船頭さんは背中を向けていた。
旅の知恵:「時刻表」は「JTB時刻表」と「JR時刻表」の2種類が、毎月20日に発売になります。フェリーや船、バス、その他の交通手段を組み合わせた旅行を計画する場合は「JTB時刻表」が便利。たとえば、島根県の「隠岐(おき)諸島」に渡るには、「七類(しちるい)港」や「境港(さかいみなと)」に行かなければなりません。「JTB時刻表」の欄外には「のりば案内」の記載があります。七類港=松江駅から連絡バス40分(一畑バス運転、隠岐汽船の全便に接続)・米子駅から連絡バス50分(日ノ丸自動車運転、隠岐汽船の一部の便に接続)、…略。
境港=境港(さかいみなと)駅から徒歩5分。
しかし、「JR時刻表」の「主要駅のご案内」は主要駅の構内が立体的に描かれているので便利。また、新幹線乗り場と在来線、私鉄乗り場との移動時間が○分と記載されている。新幹線を乗り換える必要があるときは、「JR時刻表」のこのページを切り抜いていく。
「のぞみ」が15分遅れた! 「名古屋駅」の「近鉄」に乗り換えも無理なくこなせた。
2008年11月14日
島旅(耳寄りな話、耳が痛い話)(1)
山口県下関市「巌流島」上陸の翌日 山口宇部空港 → 羽田空港
羽田空港に着陸のため、飛行機が高度を下げたときに、突然、左の耳の中が痛くなる。ペット・ボトルの水を何度か嚥下するが、鼓膜のあたりが“激痛”。
翌日、耳鼻科に直行。診察してもらうと、鼓膜に「髪の毛」が付着しているとのこと。看護婦さんに、頭が動かないようにしっかりと押さえつけられる。鼓膜に着いた「髪の毛」を、女医がピンセットで取り除く。耳の穴が「直径30cm」くらいのトンネルになり、ゴワ、ゴワと異物が侵入してくる。
“痛い!”
──取れました。と、女医が言う。
目から、涙。耳の奥が、本当に痛い。ずっきん。と、痛い。
看護婦さんが笑っている。
耳の中を覗いて、さらに、女医が言う。
――もう、一本あります。
羽田空港に着陸のため、飛行機が高度を下げたときに、突然、左の耳の中が痛くなる。ペット・ボトルの水を何度か嚥下するが、鼓膜のあたりが“激痛”。
翌日、耳鼻科に直行。診察してもらうと、鼓膜に「髪の毛」が付着しているとのこと。看護婦さんに、頭が動かないようにしっかりと押さえつけられる。鼓膜に着いた「髪の毛」を、女医がピンセットで取り除く。耳の穴が「直径30cm」くらいのトンネルになり、ゴワ、ゴワと異物が侵入してくる。
“痛い!”
──取れました。と、女医が言う。
目から、涙。耳の奥が、本当に痛い。ずっきん。と、痛い。
看護婦さんが笑っている。
耳の中を覗いて、さらに、女医が言う。
――もう、一本あります。





